AIが最も多くリンクするサイトは、たいていベンダー自身のサイトです

執筆者: Nemanja Milenkovic · 最終更新 2026-10-23

5つのソフトウェア分野すべてで、AIの回答が最も多くリンクしたドメインはベンダーのものでした。全体として出版社やレビューサイトに多く頼っていたのは、パスワード管理だけです。

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最も多くリンクされたサイトから

AIアシスタントに、どのパスワード管理ツールを使うべきか聞いてみてください。回答がbitwarden.comにリンクしている可能性は高いでしょう。今回集めた回答30件のうち、16件がそうでした。

このパターンは、確認したすべての分野で当てはまりました。会計ソフト、CRM、メールマーケティング、パスワード管理、プロジェクト管理のいずれでも、最も多くリンクされたドメインは、その分野で製品を売っている企業のものでした。

図01 / 最も多くリンクされたドメイン各分野で最も多くリンクされたドメイン分野ごとの回答30件のうち、そのドメインに少なくとも1回リンクした回答の割合です。2つの分野では同数でした。
bitwarden.com(パスワード管理)30件中16件
quickbooks.intuit.com(会計ソフト)30件中13件
hubspot.com(CRM)30件中12件
asana.com(プロジェクト管理)30件中10件
clickup.com(プロジェクト管理)30件中10件
mailerlite.com(メールマーケティング)30件中7件
sender.net(メールマーケティング)30件中7件

AI Visibility Index 2026年9月28日実施分。各分野10問の購買質問(英語)を、ChatGPT・Claude・Geminiにウェブ検索ありで1回ずつ質問しました。1件の回答につき、ドメインは1回と数えます。分類したドメインをダウンロード(CSV) ↗

同数の2組は、どちらもベンダー同士でした。プロジェクト管理のasana.comとclickup.com、メールマーケティングのmailerlite.comとsender.netです。

ベンダー、出版社、その他

首位のドメイン1つだけでは、サンプルとして小さすぎます。全体の傾向を見るため、分野ごとの回答30件のうち3件以上でリンクされたドメインをすべて分類しました。対象は54ドメインです。

34はその分野のベンダーでした。15は出版社、つまりレビューサイト、雑誌、比較ブログです。残りの5は、Zapierのような分野外のソフトウェア企業か、メールマーケティングにおけるShopify(メール製品も販売しています)のように、きれいに分類できないものです。

図02 / サイトの種類別リンク頻出リンクの行き先1マスが、54の頻出ドメインのいずれかへの1件のリンクを表します。合計299件です。
  • その分野のベンダー210件(70%)
  • 出版社69件(23%)
  • その他のソフトウェア企業20件(7%)

分野ごとの回答30件のうち3件以上でリンクされたドメインを、所有者に基づいて手作業で分類しました。判断が分かれるドメインは「その他のソフトウェア」に分類したため、ベンダーの割合は下限値です。分類したドメインをダウンロード(CSV) ↗

分野別・種類別の頻出ドメイン
分野ベンダーのサイト出版社その他ベンダー/出版社へのリンク
会計ソフト41036 / 4
CRM61135 / 4
メールマーケティング123359 / 12
パスワード管理48035 / 37
プロジェクト管理82145 / 12

分野ごとの回答30件のうち3件以上でリンクされたドメインです。リンクは、回答とドメインの組み合わせごとに1回と数えます。

分類したドメインをダウンロード(CSV) ↗

パスワード管理は例外でした

4つの分野では、頻出リンクの大半がベンダーのサイトに向かっていました。パスワード管理だけは逆です。12の頻出ドメインのうち8つが出版社で、リンク数は出版社37件、ベンダー35件でした。

security.orgとpasswordmanager.comは、それぞれ8件の回答に登場しました。PCMagは5件、Tom's Guideは4件です。CyberInsider、The New York Times、TechRepublic、Wiredはそれぞれ3件でした。

理由は推測できます。セキュリティは、買う前に第三者の意見を聞きたくなる買い物です。回答も、それを取りにいったのかもしれません。ただし、今回のデータではこの推測を検証できません。わかるのは、この分野ではベンダー自身のサイトが話の一部にすぎない、ということです。

リンクは推薦ではありません

ここは読み違えやすいところです。Sequenzyのサイトはメールマーケティングの回答6件に登場しましたが、Sequenzyが選択肢として示されたのは2件でした。Indexの集計では、少なくとも4件の回答が、別のツールを推薦しながらSequenzyにリンクしていたことになります。

Mailercloudのサイトはメールの回答3件に登場しましたが、Mailercloudが選択肢として示されたことは一度もありません。プロジェクト管理ツールのONESは、3件でリンクされ、選択肢として示されたのは1件でした。

Indexが保存しているのはドメインで、ページではありません。そのため、どのページがリンクされたかはわかりません。有力な候補は、ベンダー自身の比較記事や「おすすめツール」のまとめ記事です。もしそうなら、そのベンダーは、他社を選ぶ回答の根拠を自分で書いていたことになります。

逆の例もあります。bitwarden.comは1password.comの2倍リンクされましたが(16件対8件)、最初に挙げられた回数は1Passwordが16回、Bitwardenが6回でした。リンクされることと選ばれることは、別の数字です。

同じパターンは、ソフトウェア購買に関する1,000件の回答の調査でも見られました。競合の推薦の下に、ベンダーのサイトがリンクされることがあったのです。

ヘルプセンターも根拠の一部です

ベンダーへのリンクの中には、マーケティングページではなく、ドキュメントに向かうものもありました。support.1password.comはパスワード管理の回答6件に、help.brevo.comはメールマーケティングの回答5件に登場しました。

ほかに4つのヘルプ・ドキュメントサイトが、それぞれ2件の回答に登場しています。help.clickup.com、support.atlassian.com、support.dashlane.com、docs.customer.ioです。

ヘルプセンターは、具体的な質問に平易な言葉で答えます。購買者の質問に必要なのは、まさにそれです。ヘルプセンターが古ければ、それを頼りにした回答も古くなります。

この結果をどう使うか

  1. 料金、比較、ヘルプの各ページを根拠として扱ってください。正確で、日付があり、具体的な状態を保ちましょう。
  2. 引用されてもかまわない比較ページを書いてください。競合の推薦の下にリンクされることもあるので、公平に書くことは自社を守ることにもなります。
  3. セキュリティのように購買者が第三者の意見を求める分野では、独立したレビューを獲得してください。自社サイトだけでは回答を支えきれません。
  4. リンクをスコアとして扱わないでください。名前が挙がっているか、最初に挙がっているかを確認しましょう。

正確さも重要です。ソフトウェア料金の監査では、料金と機能に関するAIの主張200件のうち18件が、公式情報と矛盾していました。各分野の情報源、順位、質問はAI Visibility Indexで確認できます。AIアシスタントが自社ブランドをどう説明しているかを知るには、無料チェックをお試しください。

数え方

  • データ:AI Visibility Indexの2026年9月28日実施分。ソフトウェア5分野、各10問の購買質問(英語)を、ChatGPT・Claude・Geminiにウェブ検索ありで1回ずつ質問しました。回答は150件です。
  • リンク:回答の引用元、または本文中のURLにドメインが含まれていれば、回答ごとに1回と数えます。サブドメインは別に数えます。1件の回答が両方にリンクしている可能性があるため、1password.comとsupport.1password.comは合算できません。
  • 範囲:Indexが保存しているのは、分野ごとに上位25ドメインまでです。ページのURLは保存していません。
  • 分類:2026年10月23日に、分野ごとに3件以上の回答でリンクされた54ドメインを、所有者に基づいて手作業で分類しました。Zapierと、メールマーケティングにおけるShopifyとSalesforceは「その他のソフトウェア」に分類し、ベンダーの数を控えめにしています。
  • 推薦:「選択肢として示された」は、Indexのブランド抽出に基づきます。抽出はモデル(openai/gpt-6-luna)が行いました。抽出で漏れたブランドは、推薦のないリンクのように見えます。