AIが最も多くリンクするサイトは、たいていベンダー自身のサイトです
5つのソフトウェア分野すべてで、AIの回答が最も多くリンクしたドメインはベンダーのものでした。全体として出版社やレビューサイトに多く頼っていたのは、パスワード管理だけです。
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最も多くリンクされたサイトから
AIアシスタントに、どのパスワード管理ツールを使うべきか聞いてみてください。回答がbitwarden.comにリンクしている可能性は高いでしょう。今回集めた回答30件のうち、16件がそうでした。
このパターンは、確認したすべての分野で当てはまりました。会計ソフト、CRM、メールマーケティング、パスワード管理、プロジェクト管理のいずれでも、最も多くリンクされたドメインは、その分野で製品を売っている企業のものでした。
AI Visibility Index 2026年9月28日実施分。各分野10問の購買質問(英語)を、ChatGPT・Claude・Geminiにウェブ検索ありで1回ずつ質問しました。1件の回答につき、ドメインは1回と数えます。分類したドメインをダウンロード(CSV) ↗
同数の2組は、どちらもベンダー同士でした。プロジェクト管理のasana.comとclickup.com、メールマーケティングのmailerlite.comとsender.netです。
ベンダー、出版社、その他
首位のドメイン1つだけでは、サンプルとして小さすぎます。全体の傾向を見るため、分野ごとの回答30件のうち3件以上でリンクされたドメインをすべて分類しました。対象は54ドメインです。
34はその分野のベンダーでした。15は出版社、つまりレビューサイト、雑誌、比較ブログです。残りの5は、Zapierのような分野外のソフトウェア企業か、メールマーケティングにおけるShopify(メール製品も販売しています)のように、きれいに分類できないものです。
- その分野のベンダー210件(70%)
- 出版社69件(23%)
- その他のソフトウェア企業20件(7%)
分野ごとの回答30件のうち3件以上でリンクされたドメインを、所有者に基づいて手作業で分類しました。判断が分かれるドメインは「その他のソフトウェア」に分類したため、ベンダーの割合は下限値です。分類したドメインをダウンロード(CSV) ↗
| 分野 | ベンダーのサイト | 出版社 | その他 | ベンダー/出版社へのリンク |
|---|---|---|---|---|
| 会計ソフト | 4 | 1 | 0 | 36 / 4 |
| CRM | 6 | 1 | 1 | 35 / 4 |
| メールマーケティング | 12 | 3 | 3 | 59 / 12 |
| パスワード管理 | 4 | 8 | 0 | 35 / 37 |
| プロジェクト管理 | 8 | 2 | 1 | 45 / 12 |
分野ごとの回答30件のうち3件以上でリンクされたドメインです。リンクは、回答とドメインの組み合わせごとに1回と数えます。
分類したドメインをダウンロード(CSV) ↗パスワード管理は例外でした
4つの分野では、頻出リンクの大半がベンダーのサイトに向かっていました。パスワード管理だけは逆です。12の頻出ドメインのうち8つが出版社で、リンク数は出版社37件、ベンダー35件でした。
security.orgとpasswordmanager.comは、それぞれ8件の回答に登場しました。PCMagは5件、Tom's Guideは4件です。CyberInsider、The New York Times、TechRepublic、Wiredはそれぞれ3件でした。
理由は推測できます。セキュリティは、買う前に第三者の意見を聞きたくなる買い物です。回答も、それを取りにいったのかもしれません。ただし、今回のデータではこの推測を検証できません。わかるのは、この分野ではベンダー自身のサイトが話の一部にすぎない、ということです。
リンクは推薦ではありません
ここは読み違えやすいところです。Sequenzyのサイトはメールマーケティングの回答6件に登場しましたが、Sequenzyが選択肢として示されたのは2件でした。Indexの集計では、少なくとも4件の回答が、別のツールを推薦しながらSequenzyにリンクしていたことになります。
Mailercloudのサイトはメールの回答3件に登場しましたが、Mailercloudが選択肢として示されたことは一度もありません。プロジェクト管理ツールのONESは、3件でリンクされ、選択肢として示されたのは1件でした。
Indexが保存しているのはドメインで、ページではありません。そのため、どのページがリンクされたかはわかりません。有力な候補は、ベンダー自身の比較記事や「おすすめツール」のまとめ記事です。もしそうなら、そのベンダーは、他社を選ぶ回答の根拠を自分で書いていたことになります。
逆の例もあります。bitwarden.comは1password.comの2倍リンクされましたが(16件対8件)、最初に挙げられた回数は1Passwordが16回、Bitwardenが6回でした。リンクされることと選ばれることは、別の数字です。
同じパターンは、ソフトウェア購買に関する1,000件の回答の調査でも見られました。競合の推薦の下に、ベンダーのサイトがリンクされることがあったのです。
ヘルプセンターも根拠の一部です
ベンダーへのリンクの中には、マーケティングページではなく、ドキュメントに向かうものもありました。support.1password.comはパスワード管理の回答6件に、help.brevo.comはメールマーケティングの回答5件に登場しました。
ほかに4つのヘルプ・ドキュメントサイトが、それぞれ2件の回答に登場しています。help.clickup.com、support.atlassian.com、support.dashlane.com、docs.customer.ioです。
ヘルプセンターは、具体的な質問に平易な言葉で答えます。購買者の質問に必要なのは、まさにそれです。ヘルプセンターが古ければ、それを頼りにした回答も古くなります。
この結果をどう使うか
- 料金、比較、ヘルプの各ページを根拠として扱ってください。正確で、日付があり、具体的な状態を保ちましょう。
- 引用されてもかまわない比較ページを書いてください。競合の推薦の下にリンクされることもあるので、公平に書くことは自社を守ることにもなります。
- セキュリティのように購買者が第三者の意見を求める分野では、独立したレビューを獲得してください。自社サイトだけでは回答を支えきれません。
- リンクをスコアとして扱わないでください。名前が挙がっているか、最初に挙がっているかを確認しましょう。
正確さも重要です。ソフトウェア料金の監査では、料金と機能に関するAIの主張200件のうち18件が、公式情報と矛盾していました。各分野の情報源、順位、質問はAI Visibility Indexで確認できます。AIアシスタントが自社ブランドをどう説明しているかを知るには、無料チェックをお試しください。
数え方
- データ:AI Visibility Indexの2026年9月28日実施分。ソフトウェア5分野、各10問の購買質問(英語)を、ChatGPT・Claude・Geminiにウェブ検索ありで1回ずつ質問しました。回答は150件です。
- リンク:回答の引用元、または本文中のURLにドメインが含まれていれば、回答ごとに1回と数えます。サブドメインは別に数えます。1件の回答が両方にリンクしている可能性があるため、1password.comとsupport.1password.comは合算できません。
- 範囲:Indexが保存しているのは、分野ごとに上位25ドメインまでです。ページのURLは保存していません。
- 分類:2026年10月23日に、分野ごとに3件以上の回答でリンクされた54ドメインを、所有者に基づいて手作業で分類しました。Zapierと、メールマーケティングにおけるShopifyとSalesforceは「その他のソフトウェア」に分類し、ベンダーの数を控えめにしています。
- 推薦:「選択肢として示された」は、Indexのブランド抽出に基づきます。抽出はモデル(openai/gpt-6-luna)が行いました。抽出で漏れたブランドは、推薦のないリンクのように見えます。